<ドクターエディ・ラボ>よく耳にするサラミ法について (4)複数の論文に1つの研究報告が可能な場合

■2013年05月13日


 

アカデミック・コミュニケーションの教授、Dr. Eddyが医学論文のジャーナル投稿に関するイロハをやさしく解説するドクターエディ・ラボ。シリーズ4では研究に従事している人ならよく耳にするサラミ法について説明します。
よく耳にするサラミ法について(4)
複数の論文に1つの研究報告が可能な場合
 

(1)複数の論文に1つの研究報告が可能な場合

これまでサラミ論文にまつわる様々な例と、その問題点についてあげてきました。
では、複数の論文に1つの研究を報告することは常に間違ったことなのでしょうか?
いえ、実は例外もあります。

たとえば、

―もとのデータセットが非常に大きい場合(例:人口ベースの研究など)
―収集と分析に何年もかかるデータセットのような場合

このような場合において、著者には1本以上の論文にその研究を報告する正当で妥当な根拠があると言えます。
しかし、1本以上の論文にその研究の成果を発表する場合には、各論文にて、明確かつ重要な課題を取り上げるべきです。
もしその研究が、ある1つの仮説をめぐり動機付けされ計画されたものであるならば、その研究の結果はデータセットの大きさに関わらず1つのパッケージとして読者に提示されるべきです。

また、もしあなたが同じ研究にもとづいた複数の論文を投稿する正当な根拠が確実にあるのであれば、前もってジャーナル編集部のオフィスに情報が重複する可能性について、論文を投稿する前か、あるいは添付するカバーレターで確実に通知することが必要です。

もっと詳しく言うと、

―ある論文内の制御データが、別の論文の制御データ内にも含まれるか
―同じ情報について、あるいは密に関連したトピックについて、以前に論文を発表したかどうか

などといった内容について詳しく伝えましょう。
また、原稿内ではすべての関連研究について言及しておくことも大切です。

 

(2)結論

以上、これまでサラミ法について説明してきました。
論文は、大きな研究の断片よりも1つの大規模な研究のほうが、ジャーナルへの掲載の見込みは高いでしょう。
そして、何より大切なのは、論文の量ではなく、質を重視することです。
履歴書の論文数を増やすためだけのサラミ法は、単に後々あなたの研究キャリアを妨げる結末にしかならないでしょう。
今後論文書くときには、これらのことを心の隅に置き、サラミ論文にならないように気をつけることが大切です。
是非ご参考にしてください。

 

過去記事

<ドクターエディ・ラボ>よく耳にするサラミ法について(3)サラミ論文の何が問題なのか?

<ドクターエディ・ラボ>よく耳にするサラミ法について(2)サラミ法の見分け方

<ドクターエディ・ラボ>よく耳にするサラミ法について(1)サラミ法とは?

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