<ドクターエディ・ラボ>  よく耳にするサラミ法について(1)サラミ法とは?

■2013年04月01日


 

アカデミック・コミュニケーションの教授、Dr. Eddyが医学論文のジャーナル投稿に関するイロハをやさしく解説するドクターエディ・ラボ。シリーズ4では研究に従事している人ならよく耳にするサラミ法について説明します。
よく耳にするサラミ法について
(1)サラミ法とは?

 

(1)サラミ法の説明の前に

サラミ法について詳しく解説する前にわかりやすい例をあげましょう。まずは、この問いかけについてちょっと考えてみてください。

「あなたは産婦人科の新しい治療処置についての対照研究をたった今終えたところです。1つは母親について、もう1つは乳児について、2つの結果があります。著者は各結果について報告する2本の論文を執筆し、2つの異なるジャーナルへ送るべきでしょうか。
あるいは密接に関係した複数の合成物を研究している例を考えてみてください。あなたは各合成物ごとに論文を執筆するべきでしょうか」

両方の問いに対する答えはノーです。もし仮にこのそれぞれの研究結果をジャーナルに送ったとしましょう。編集者は、1つの研究結果を非倫理的に分割し、複数の論文に報告する「サラミ法」であるとみなします。

 

(2)サラミ法とは?

サラミ法をとはずばり、一本の研究論文で報告できる大きな研究を小さい発表論文に分割する行為のことを言います。言い換えると、一本の研究論文を発表可能な最小単位に分割して、それぞれの論文で同じ研究からの種々の研究結果を報告することです。一つ以上の論文に同じ母集団、方法、研究課題があるとき、それらの論文はまとめて「サラミ論文」としてみなされます。ちなみに、英語ではサラミ・スライシング(salami slicing)と呼びます。1本のサラミを大きな研究にたとえ、そこからスライス(分割)されたサラミを小さい研究に例えています。なるほど、わかりやすいですね。

 

(3)研究領域以外にも使われるサラミ法 

ちなみに、アカデミックな領域以外においても、サラミ法という言葉は使われています。犯罪用語として認識している人もいるのではないでしょうか? 根本の意味は同じですが、日本では主に不正行為が表面化しない程度に多額の資産から少量を盗む犯罪行為を指すことで知られています。たとえば、キャッシュカード情報をスキミングして、他人の口座から小額を引き出すことをサラミ法といいます。また、英語のSalami Slicingは、マイナーな一連の行為のことで、たいがいは不正を意味し、軽蔑的な要素を含んだ悪い意味を持ちます。

 

今回のチャプターではサラミ法について説明しました。次回はサラミ法の見分け方を説明します。

 

次回記事

<ドクターエディ・ラボ>よく耳にするサラミ法について(2)サラミ法の見分け方

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