アーネストコラム酒酒落落 眼科教授 ビッセン宮島弘子さん Vol.4

■2013年03月21日

Vol.4 眼科医療のこれから

眼科治療の中で一番需要があり、またドクターたちの興味も大きいのは老眼です。
老眼は病気ではなく加齢に伴って自然と起こりうるものですが、根本的には治せないためどう対処するかという問題になってきます。白内障治療のひとつとしてご紹介した「多焦点レンズ」なら老眼による「見えない」を解消できますが、現在研究の進んでいるレーシックでは、そこまでの成果が上がっていないのが現状です。私も試してみましたがまだまだ効果はいまいちだと感じます。しかしこれから研究が進む分野であることは間違いありません。

また、私自身の今後の目標として、さらに高度な白内障治療の提供に力を注いでいきたいと考えています。実は現在レーシックの手術に使用している「フェムト セカンドレーザー」が、昨年あたりから白内障の手術にも使えるようになったのです。これまでは手術の際、私たちが自身の手で加減しながらメスを握っていました。それがマシンを使うことで、緻密に計算されたデータを元に、手術が短時間で正確に執り行われるようになるということです。
そのマシンを私の在籍する東京歯科大学水道橋病院に導入することにしました。日本ではまだ2、3台しか導入されていない中、とにかく新しい技術として白内障に使えるようにしていくことが、30年以上の医師生活を経てたどり着いた私の最後の目標です。

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△白内障治療に期待が持てる、新しい「フェムトセカンドレーザー」。

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△理事長を勤めさせていただいている、日本白内障屈折矯正手術学会のイベントの様子。約2000名の会員がさまざまな知識と技術を共有する場として、今後も充実させていきたいと思っています。

 
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どんな治療も、全ては患者さんとのコミュニケーションから始まります。しかしこの国では、与えられた治療や薬に関して疑問を持つといったことをよしとしない雰囲気が、まだ根強いと感じています。本来は、患者さんには自身の受ける治療について知る権利があるのです。海外ではそういったことが進んでいて、私が留学の際に感じたのは、患者さんが色々な質問をして、医者がそれに応えるという関係性がちゃんと構築できているということです。
その経験を活かし、診療の際は終わりに「他に何か聞きたいことはありますか?」「問題ありませんか?」と、患者さんにゆとりを与えるべく、声を掛けさせていただいています。薬の説明に関しても副作用の可能性までしっかりとお伝えすることで、そうなってしまった時の不安感を和らげることができると考えていま す。外来ではお待たせしてしまうこともありますが、最善の方法をともに考えていくコミュニケーションありきの医療こそが、私の信じる医療です。

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△東京歯科大学水道橋病院眼科の面々。
今後も一丸となり、よりよい医療の提供を目指していきます。

東京歯科大学水道橋病院 眼科
日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)

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