アーネストコラム酒酒落落 眼科教授 ビッセン宮島弘子さん VOL.2

■2013年02月21日

VOL.2 緑内障治療の鍵は「早期発見」

白内障は見えづらくなるなどの違和感を眼に感じることで気が付くことが多いですが、緑内障の場合の「見えない」は、病状がかなり進行しているケースがほとんどです。

緑内障は眼内の網膜神経節細胞が死滅する病気で、進行するにつれ視野が喪失します。緑内障の初期は、視野の一部の場所が見えづらくなります。両眼を使って いると、片方に見えなくなるところがあっても気づきにくいものです。一時期、製薬会社のポスターで、「ポスターを見て欠けているところがあればお医者さん へ。」という試みがあったほど、日頃注意していないと初期症状に気が付かない、怖い病気なのです。

しかも残念なことに、日本人で40・50代以上になると、30人に一人が緑内障にかかるといわれています。がんなどもそうで、人種的体質や食生活によって かかりやすい、かかりにくいといったことが出てきますが、そういった点では日本人は緑内障になりやすいといえるのです。また年齢が高ければ高いほどかかる 率も高くなりますし、ご家族に緑内障にかかった方がいる場合もかかりやすくなるといわれています。

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緑内障の患者さんの眼底写真です。

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前述のとおり、緑内障は視野が喪失していく病気です。今の医療では喪失した視野を回復させることはできませんが、薬やレーザーで進行を緩めることはできます。出来る限り早期に発見し治療を行うことで、病気の進行を食い止めることができるのです。
早期発見には、定期的に眼科を受診するしかありません。1年に1回でも2回でも良いので、受診することが早期発見への道です。

最近は会社などの健康診断で眼底写真を撮りますね。神経がくぼんで写ると緑内障の疑いがあり、眼科受診や精密検査によって発覚するケースも増えてきました。進行速度には個人差がありますが、進行が進むと失明の危険がありますので、やはりこまめな眼科受診がおすすめです。

東京歯科大学水道橋病院 眼科
日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)

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