QOLを重視する心と体にやさしいがん治療 — 活性化自己リンパ球療法 —(小川 健治院長)

■2012年11月10日


QOLを重視する
心と体にやさしいがん治療
— 活性化自己リンパ球療法 —

△白山通りクリニック 院長 小川 健治

最近のがん治療と当クリニックの取組み

「がん治療はつらく苦しいもの」。皆さん、そんなイメージをお持ちのことと思います。手術や抗がん剤、たしかにつらいですね…。しかし、最近ではがんの医療も変わりつつあり、心と体にやさしい治療が推進されています。

それは、早い時期から「緩和ケア」を導入し、患者さんにより良い治療生活を送ってもらおうという考え、つまりQOL(生活の質)を重視した治療法です。事実、苦痛のない状態で治療を続けることができれば、治療成績も向上することが世界的に証明されています。

私たち白山通りクリニックは、これまで「がんに対する細胞治療(活性化自己リンパ球療法)」に取り組んできました。平成11年4月から現在までに、東京女子医科大学東医療センターをはじめとする多くの提携医療機関の協力も得て、3,700人以上のがん患者さんを治療してきました(図1)。

△図1

活性化自己リンパ球療法とは

この活性化自己リンパ球療法は、患者さん自身のリンパ球を用いる治療法です。まず、患者さん自身の血液(約30ml)からリンパ球を分離し、活性化して約1,000倍に増殖させます。この活性化したリンパ球には、がんに対する免疫抵抗力(がん細胞の増殖を抑える力、排除する力)があります。このリンパ球を点滴で患者さんの体内に戻し、がんに対する免疫を高めることでがんに立ち向かいます(図2)。さらにQOLを改善させる作用も期待できます。また、患者さん自身のリンパ球を用いるため副作用は軽度で、微熱を時に認める程度です。

△図2

まさに患者さんの心と体にやさしい治療法です。そのため、高齢の方にも安心して受けていただけます。

がんと診断された場合、一般に標準治療(手術、化学療法、放射線治療)が選択されますが、患者さん個々の病態に合わせ、免疫療法も選択肢に入れ、さらには緩和ケアも加味して治療法を組み立てることが重要です。

活性化自己リンパ球療法は、血液がんの一部を除いて、多くのがんに適応することができます。根治手術後の投与は、再発を防止する補助療法として有効性が報告されており、もっとも効果が期待できる投与法です。また、手術不能な進行がんや再発がんに対する投与は、抗がん剤や放射線などと併用して相乗効果やQOLの改善効果を期待し、集学的治療の一環として行っています。

当クリニックの治療

この活性化自己リンパ球療法は、当クリニックへの通院治療が基本ですが、体調のよくない方や遠方の方に対しては、全国の提携医療機関でも治療が可能です。当クリニックホームページをご参照下さい。また、電話やメールでのお問い合わせも受け付けております。お気軽にご相談下さい。

このように、私たちは活性化自己リンパ球療法を通じて「心と体にやさしいがん治療、患者さんに喜ばれるがん治療」を目指しています。セカンドオピニオンも受け付けていますので、ぜひご相談下さい。

小川 健治 院長 Profile

1972年 山口大学医学部卒業
東京女子医科大学消化器病センター外科入局
1985年 東京女子医科大学助教授
2002年 東京女子医科大学教授 東医療センター外科部長
2009年 東京女子医科大学東医療センター副院長
2012年 東京女子医科大学退任 東京女子医科大学名誉教授

白山通りクリニック

〒135-0041 東京都江東区冬木18-4
TEL:03-3630-3311
URL:http://www.hakusan-s.jp/



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