コスト削減 3つの鉄則

■2012年12月24日

コスト削減の鉄則(3-1) 経費削減に必要なもの

 

経費削減とは

経費とは仕入、外注委託費、人件費、家賃、消耗品費、借入利息などを意味します。経費削減は不要な経費をなくす(減らす)方法、必要な経費の価格を引き下げる方法により 実行されます。

経費削減の困難性

経費削減を試みると、経費の必要性が人や立場によってく異なるため、不要な経費の洗い出しが困難なことがあります。また、取引価格を交渉力により、引き下げた結果、費用対効果が従前より低下していることがあります。

経費削減は削減の必要性を周知させることから

削減の必要性が全職員に周知されて初めて、不要な経費の洗い出し作業が真剣になります。院長や経営幹部はまず経費削減がなぜ必要か、経費削減によりねん出したキャッシュをどのように使うか、職員にどのように還元するのか を明確にする必要があります。

具体的な経費削減目標額を設定する

院長や経営幹部は 経費削減の必要性と同時に具体的な削減目標額を決める必要があります。目標利益から経費削減目標額を逆算する方法が一般的です。

目標利益を算出し、現在の売上や粗利益を固定した上で 目標利益を達成するための経費を逆算します。実際の経費から目標利益を達成するための経費を控除した金額が 経費削減目標額になります。

経費削減の考え方

経費削減のアプローチは不要な経費をなくす(減らす)こと、必要な経費を比較・交渉して引き下げることの2つがあります。2つの方法とも、決算書や試算表の損益計算書と総勘定元帳から見ていく方法が有効です。

不要な経費は損益計算書のどこに多いのか

一般的に損益計算書は重要性の高いものから表示されているため、不要な経費は損益計算書の下方の科目に含まれているケースが多いです。

例えば、営業外費用の各項目(雑損失、支払利息など)や、販売費及び一般管理費の下方に表示された雑費から見ることにより、営業活動に直接関係していない経費を探しやすくなります。

つまり、不要な経費を探すには損益計算書の下方に表示された科目から上方へ1科目ずつ総勘定元帳を中心に経費を見ていく方法が有効です。

まずは管理ロスから経費削減

まずは損益計算書の営業外費用に表示された雑損失から見ていきます。雑損失には管理ロスが含まれています。管理ロスとは現金過不足、不良在庫(期限切れの医薬品・消耗品)、不良債権(窓口負担金の滞留)を言います。

経費削減はまず管理ロスをゼロにすることから行います。管理ロスをゼロにするには管理ロスの発生原因を追究して、予防のマニュアル、チェックリストを作成し、発生した際は最少ロスで済むように初期対応に重点を置きます。

価格交渉より、不要経費の削減に着手

経費削減は取引先との価格交渉に目が行きがちですが、価格交渉による経費削減は、材料、品質、付加価値、緊急性、融通性など目に見えない効果を犠牲にしていることが多いです。

不要経費の削減のため、支払先別の一覧表を作成する

支払先別に内容(支払内容、支払金額、支払日、支払頻度、担当者)を整理して、一覧表を作成します。支払先はわかるが、内容が不明なものや毎月同額引き落とされているものは金融機関や支払先に問い合わせて内容を調べる必要があります。

経費をなくす(減らす)ことに反対意見が生じた場合

洗い出した経費のうち、なくす(減らす)ことに社内で反対意見が生じるものがあります。これらの経費は備考などに 影響度を注記しておき、経費削減目標額の達成度合いに応じて、判断をします。経費削減目標の達成を優先させて、一度やめてから実際の影響度を評価する方法も効率的です。

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