<ドクターエディ・ラボ> 効果的な文献検索で最新論文情報を入手して、研究内容を深めよう(1)文献検索の意義とその有効性

■2012年12月03日

アカデミック・コミュニケーションの教授、Dr. Eddyが医学論文のジャーナル投稿に関するイロハをやさしく解説するドクターエディ・ラボ。シリーズ2では効果的な文献検索と最新の論文情報を入手するコツを説明します。

 

(1)研究課題と先行研究は重複していませんか?

 前回のシリーズ1では研究課題の決定について説明しました。研究課題を定めたら、いよいよ執筆する段階に入ります。でもちょっと待って下さい。研究課題に取りかかる前にこんな疑問は湧いてきませんか?

-あなたの研究課題は果たしてオリジナルのテーマでしょうか? 

-今まで誰も研究してこなかったものでしょうか?

-その研究課題は他の研究者がすで行っている可能性はないでしょうか?

-全く同じ研究課題ではなくても、似たような研究が行われている可能性はないでしょうか?

 このような疑問を投げかけるのは重要なことです。すでに似たような研究が発表されていたら、あなたの研究を発表する意義がなくなってしまいます。実際にジャーナルは「研究がすでに発表されている研究の内容と重複している」という理由で論文をリジェクトします。ですから、自分の研究課題と関連性の高い、もしくは類似した先行研究を見落とさないためには、体系的な文献検索のストラテジーに従うことが肝心なのです。また、新たに公開される研究論文についても、常に注意深くアンテナを張る必要があります。

 

(2)文献検索のメリットとは

 上記の疑問を解消する方法としてポピュラーなのが文献検索です。先行研究の文献検索をおこなうことにより、自分が研究したい分野の研究と類似した論文執筆を防ぐこと以外にも、自分の研究をより深く掘り下げるために有効です。その文献検索の利点について以下のようなポイントがあげられます。

  • 先行研究との重複を防ぐことができる
  • 先行研究の情報をまとめ、自分の研究により強固なバックグラウンド、正当性、考察を与えることができる
  • 関連性がある研究は、利用すべき最良の方法論やデータ分析方法など、自分の研究をより良くするための価値ある洞察や秘訣を提供してくれる
  • 既存の研究の欠陥や弱点をみつけ、その結果有益で有意義な研究課題を発見できる
  • 適当なキーワードを見つけ、使用することで、自分研究分野の専門用語に精通できる

 

(3)明確なキーワード検索が良い

文献検索のメリットについては上記で説明しました。その文献検索をおこなう上で心がけたいポイントとはなんでしょうか? それはずばり、「キーワードを明確にすること」です。大まかな手順は次のとおりです。

  • まず、明確な検索キーワードの選定をしよう
  • 各キーワードの同義語や他の言い回しを書き出して、キーワードリストを拡大してみる
  • さらに論文原稿に入れる予定の用語も検索

明確な検索キーワードを選ぶことはとても大切です。そのために、研究トピックを主要なコンセプトごとに分割し、各コンセプトのキーワードを明確にします。次に、各キーワードの同義語や他の言い回しを書き出してキーワードリストを拡大します。また、論文原稿に入れる予定の用語も使用することにより、それらの用語がいかにその分野に関連性があるか、もしくはコンセプトを明確にするために、より正しい用語を使用した方がよいのかどうかがわかります。 

では、キーワードを明確にするために以下のリストをチェックしてみましょう。

  • 自分のトピックの考察ではどのような代替可能な語彙が使用されているか
  • スペルや語彙で、アメリカ英語とイギリス英語の違いはないか
  • 共通の略語、頭字語、公式が使用されているか
  • どのような特定の事実や実例に自分は興味があるのか
  • どのような一般的な用語が自分のトピックを含まれる可能性があるのか
  • 除外したいカテゴリーはあるか

今回は文献検索のためのキーワード検索のどのように明確にし、効果的な文献検索をおこなうかについて説明しました。

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