学術論文を執筆する以上は出版倫理への認識を高めることが必要 論文投稿に精通した専門家の力をかりるのも1つの方法

■2014年07月03日

Meditser 2013 vol.2 page13

学術論文を執筆する以上は出版倫理への認識を高めることが必要 論文投稿に精通した専門家の力をかりるのも1つの方法

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盗作、捏造、二重投稿 近年問われる出版倫理

近年、論文出版において盗作、捏造、二重投稿などの不正行為が次々と発覚しています。記憶に新しいとは思いますが、2012年6月には東邦大学の元准教授が1990~2011年までの21年間にわたって国内外のジャーナルに発表した研究論文計212本のうち、少なくとも172本が捏造であるというセンセーショナルな事件1が話題となりました。これは医学論文の捏造件数としては、過去最大規模だそうです。また、同年10月には別の盗作疑惑も浮上しました。読売新聞など各紙が、“iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った世界初の臨床応用をおこなった”と報じましたが、英科学誌ネイチャーは、ノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授の論文などを盗用した疑いがあると報じています2
ネイチャーの調査によると、論文撤回理由の43%が詐欺的行為によるものであり、「生命科学系学術誌における最多の撤回理由は、ミスや重複発表ではなくデータの改竄や捏造を含む詐欺的行為」3と指摘しています。多重出版は14%、盗作は10%で、単なるミスやエラーによるものは21%です。

なぜ盗作はおこるのか? 無意識の盗作に気をつけよう

論文における様々な不正があげられていますが、今回は盗作について取り上げたいと思います。盗作とは、一言で言うと、他の研究者のアイデアや過去の研究業績を、その原著者への言及なく使用することです。実はこの盗作にはいくつかのタイプがあります。大まかに分けると、上で述べたような「意図的におこなわれる盗作」のほかに、「予期しない無意識の盗作」や「自己盗作」があります。
「予期しない無意識の盗作」とは、①参考文献を記述しているときの迂闊なミスによるとき、②研究者が“誰もが知っているような一般的な科学知識”として捉えるよう事柄について、原著者について言及する必要がないと考えたとき、③非ネイティブスピーカーが、本来の意味を維持したまま原著者の言葉をうまく言い換える能力に自信がないとき、などがあげられます。
一方、「自己盗作」は、①以前にいくつかの論文を出版した著者が、それらの論文を組み合わせ1つの大掛かりな論文を発表するとき、あるいは、過去に書いた論文の存在を明確にしないまま書籍をつくるとき、②ある研究を1つのまとまった論文として発表したほうが良い場合でも、著者が同じ分野の研究を違う視点から論じた別の論文を発表しようとして、いわゆる“サラミ論文”をつくるとき、などがあげられます。また自身の論文を引用するときは、引用したことをしっかり明記することも必要です。

投稿時には出版倫理を理解するプロの力をかりるのも手

このように自分自身が知らず知らずのうちに盗作をしているケースもあります。このような盗作や不正行為を防ぐためには、日頃から出版倫理への意識を高めることも必要ですが、出版倫理の問題に対して積極的に取り組んでいる信頼できる専門家の力を利用するのも1つの手です。エディテージは倫理規定を守った出版を行うことは誠実な研究発表には不可欠であると考えています。具体的には、すべての論文が確実に倫理的問題点を考慮した上で校正され掲載されるよう、①「出版の倫理に関するご提案を利用者の母国語にて提供」、②「校正者と投稿エキスパートを出版倫理に基づいて教育」、③「サービス提供中の著者へのガイダンス」の3つのステップを導入しています。論文投稿をお考えの方は是非一度エディテージをご利用してみてはいかがでしょうか?

出典

1)朝日新聞 www.asahi.com/national/update/0629/TKY201206290548.html
2)朝日新聞 www.asahi.com/national/update/1013/TKY201210130160.html
3)Nature www.nature.com/news/misconduct-is-the-main-cause-of-lifesciences-retractions-1.11507
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