<ドクターエディ・ラボ> 効果的な論文構成とは?(3)実験結果、考察、結論について

■2014年02月26日


 

アカデミック・コミュニケーションの教授Dr. Eddyが、医学論文のジャーナル投稿に関するイロハをやさしく解説するドクターエディ・ラボ。シリーズ10では、効果的な論文構成について説明します。
効果的な論文構成とは?(3)実験結果、考察、結論について 

 

1.実験結果の書き方

実験結果とは、一言で言うと「何を発見したのか?」ということです。このセクションにはデータと結果の全ての詳細を盛り込みます。文章内では、最も重要な研究結果を強調したあとに、重要度の低い研究結果へと進めます。このセクションは、読者が時間をかけて読まなくてもあなたの実験結果を理解できるようでなければなりません。

 

実験結果:守るべきチェックポイント

  • 表や図を効果的に使用し、ひと目で理解しやすいように結果を示す
  • 一般概念を提示するのではなく、実際のデータを説明する
  • 主要な研究結果を文章で述べる
  • 予期しなかったり、驚くような実験結果があれば文章内で強調する
  • 単に統計データを示すのではなく、実験結果が何を述べているのかを説明する(例:「 X とY には.73の明白な相関関係があった」よりも「 XがYとともに実質上の増加を見せた(その後で統計データを示す)」 とする。)
  • 図や表で研究結果を説明したら、これらの結果の細かい説明を本文には入れない

 

2.考察の書き方

考察では、「研究結果が何を意味するのか?」という点についてしっかりと書かなければいけません。優れた考察とは、一定の結果を広範な意義に拡張し、序論で示した一般的な背景と関連付け、論文全体の影響力を極限まで高められるようなものです。したがって、考察と序論のセクションを行き来することを忘れないようにしましょう。

 

考察:守るべきチェックリスト

  • まず初めにあなたの仮説が裏打ちされたのかを示す
  • 結果が何を示唆するのか解釈を与える
  • 例えば、あなたの研究結果は先行研究の結果から逸脱するのか、もしくは支持するのか等、あなたの研究結果と先行研究との関連付けをする
  • その研究がどのように既存の知識に付加するのか説明する
  • 研究結果の他のありうる解釈を述べることを忘れない
  • その研究の限界を取り上げる
  • 単なる結果の繰り返しはしない
  • データによる裏打ちのない結果を導き出さない

 

3.結論

結論とは、「研究から何を学んだか」ということです、このセクションでは系統立てて述べた課題と関連付け、中心となる結論を述べます。読者が本文のこの部分に辿り着くまでに、あなたが何をしたのかや研究の成果を理解でき、なぜ、どのようにその結論に達したのかも理解できるように記述されているべきです。

 

結論:守るべきチェックリスト

  • 研究であなたが学んだことを説明する
  • あなたの研究課題や提示した研究目的と結論とを確実に直接関連付けする
  • 研究の広範な意義を詳細に説明する
  • 研究から得た知識を前進させる特定の将来的な研究方法を提案したり、研究で取り上げなかった課題に答えたりする
  • 自分の研究の過大評価や、事実上その研究が裏打ちしない結論や提案を示す研究結果の拡大解釈をするような結果の「一般化」をしない 
  • 単に結果を要約しない

以上、実験結果、考察、結論の書き方ポイントをまとめて解説しました。シリーズ10の最終回では、優れた論文のまとめに入ります。

 

 

過去記事

(1)論文構成について
(2)序論と研究方法について

 

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