<ドクターエディ・ラボ>インパクト・ファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標(2)インパクトファクターを使用するときに気をつけたいポイント

■2013年12月18日


 

アカデミック・コミュニケーションの教授、Dr. Eddyが医学論文のジャーナル投稿に関するイロハをやさしく解説するドクターエディ・ラボ。シリーズ9では、インパクト・ファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標を説明します。
<ドクターエディ・ラボ>インパクト・ファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標(2)インパクトファクターを使用するときに気をつけたいポイント 

 

今回は、インパクト・ファクターを使用するときの注意点について説明します。以下、4つのポイントについて気をつけましょう!

 

(1)インパクト・ファクターの絶対値だけを見ても意味がない!

たとえば、インパクト・ファクターが2のジャーナルは、微生物学のような対象範囲が広い学問ではたいして印象的ではなくても、対象範囲の狭い海洋学では評価が異なるかもしれません。

疾患専門のジャーナルや、災害対策に関するジャーナルなどの専門分野に特化したジャーナルはごく一部の専門家だけによって読まれたり引用されたりするので、インパクト・ファクターの値は低い傾向にあります。

分野ごとに状況は違うので、IFの絶対値だけを見ても、意味がありません。

 

(2)学問領域ごとに傾向が異なる!

論文の引用方法は研究分野によって様々です。したがって、インパクト・ファクターは学問領域をまたいでジャーナルを比較する際には使用されるべきではないということを認識しましょう。
たとえば、医学の引用頻度は数学や工学よりも非常に高く、そのため数学や工学のジャーナルより医学ジャーナルのインパクト・ファクターは高いのです。

 

(3)インパクトファクターは特定の分野では重要視されない!

分野によってはインパクト・ファクターが重要視されないものもあります。
たとえば、コンピューターサイエンスの分野では、インパクト・ファクターは重要ではなく、学会議事録が科学出版では最も重要な形態とみなされています。

 

(4)インパクトファクターのないジャーナルに価値がないわけではない!

トムソン・ロイターは、自社の引用データベースを元にインパクト・ファクターを算出します。そのデータベースは実際に出版されていると思われる約30,000の査読付きジャーナルのうち、大体半分を索引しています。
特定の学問分野が他の分野と比べてよく索引される傾向にあるなど、彼らのデータベースのカバーする範囲は不均等でもあります。さらに、60ヶ国のジャーナルを索引していますが、開発途上国からの出版データは多くない上に、英語以外の言語での出版データ数は限られています。このことを考慮すると、インパクト・ファクターの値がないジャーナルに価値がないわけではないのです。

以上、インパクト・ファクターを使用するときはこの4つのポイントに気をつけましょう。

 

過去記事

<ドクターエディ・ラボ>インパクト・ファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標(1)インパクトファクターの正しい使い方とは?

 

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