<ドクターエディ・ラボ>インパクト・ファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標(1)インパクトファクターの正しい使い方とは?

■2013年12月04日


 

アカデミック・コミュニケーションの教授、Dr. Eddyが医学論文のジャーナル投稿に関するイロハをやさしく解説するドクターエディ・ラボ。シリーズ9では、インパクト・ファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標を説明します。
<ドクターエディ・ラボ>インパクト・ファクターとジャーナルの名声を評価するその他の指標(1)インパクトファクターの正しい使い方とは? 

 

(1)インパクト・ファクターの計算方法について

世界中の研究者が、名のある英文ジャーナルに論文を掲載するプレッシャーに直面しています。そして、ジャーナル・インパクト・ファクター(IF)はジャーナルの名声と影響度の評価指標として最も広く認識されています。そのため、多くの研究者が主にIF値をもとにどのジャーナルに出版するかを選択します。
では、IFはどのように計算するのでしょうか?
IFとは基本的には比率です。たとえば、2010年のIFは次のように計算されます。

IFX =2008年と2009年にジャーナルX誌が掲載した論文の2010年の総引用回数
  2008年と2009年にジャーナルX誌が掲載した全ての引用可能な論文数

お気付きだと思いますが、2010年のIFは2011年以降に利用できるようになります。ジャーナルのIFは年単位で計算され、トムソン・ロイターによりJournal Citation Reports (JCR)で公表されます。
この計算通り、みなさんのIFの値を出してみましょう。

 

(2)インパクト・ファクターの正しい使い方とは?

では、インパクト・ファクター(IF)の正しい使い方について説明しましょう。これには2つあります。
1つ目は、「ジャーナルの名声の客観的な評価指標」としての使い方です。膨大な数のジャーナルが選択肢としてある中で、IFは各ジャーナルが出版した研究の全般的な質を示す客観的な評価指標として利用できます。一般的にはIFの値が高いほどより名のあるジャーナルとみなされます。
2つ目は 、「図書館用にジャーナルを選択する」際の使い方です。何万というジャーナルが存在する中で、IFは図書管理者にとって、どのジャーナルを図書館に蔵書として所有するか、新たに入手するかの決定手段となります。

 

(3)インパクト・ファクターの間違った使い方は?

では、IFの間違った使い方とはなんでしょう? これはずばり、「学術的な評価のために使うこと」です。 IFは研究者の在職権や補助金、助成金等の学術的な評価のプロセスに使用されることがよくあります。しかし、IFはそのジャーナルに出版された個々の論文の質ではなく、ジャーナル全体の質を示すだけなので、この使用法は誤りです。しかし、この間違った使い方はよくされているのが現状です。

次回は、インパクト・ファクターを使用するときに気をつけたい点について説明します。

 

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