<ドクターエディ・ラボ> 研究課題を決める(4)研究課題の設定に役立つ思考ツール

■2012年11月19日

アカデミック・コミュニケーションの教授、Dr. Eddyが医学論文のジャーナル投稿に関するイロハをやさしく解説するドクターエディ・ラボ。シリーズ1では研究の一番根っこである、研究課題の決め方を解説しています。
 
「研究課題を決める」シリーズ、最終回の今日は、研究課題の設定に役立つ思考ツールをご紹介します。
 

(1)課題設定に使えるアイディアのフレームワークの例

 
研究課題を設定するときに、アイディアを整理するフレームワーク、思考ツールにはいくつかあります。PICOT、PESICO、FINGER3はその代表的なもので、時に初心者の研究者が研究アイディアのレインストーミングを行う際に使うと役に立つと思います。代表的なフレームワークの中身を簡単に下にあげてみました。それぞれの要素は、研究デザインを考えるときに必要不可欠なポイントを考えるコツを与えてくれますので参考にしてください。

PICOT
Population, Intervention, Control, Outcome, Time Frame

PESICO
Person/problem, Environments, Stakeholders, Intervention, Comparison, Outcomes

FINER
Feasible, Interesting, Novel, Ethical, Relevant

SPICE
Setting, Population, Intervention, Comparison, Evaluation
 

(2)PICOTを使った研究課題の組み立て方

 
さて、ここでは例としてPICOTを使った医学分野の研究課題の組み立て方を見てみましょう。まずは、アイディアを以下の5つのポイントに当てはめてみます。
 
Population (調査対象となる母集団)
例:Adult patients

Intervention (介入方法・治療方法)
例:Multimodal treatment (epidural analgesia in combination with acetaminophen and NSAIDs)

Control (統制群・対照群)
例:Single-modal treatment (e.g. epidural alone)

Outcome (結果)
例:Pain score (nausea or vomiting)

Time Frame (期間)
例:Over 24 hours following surgery
 
上の例で出てきたアイディアを研究課題にまとめると、こんな感じになります。
 
研究課題
In adult patients undergoing elective surgery, does treatment with epidural analgesia in combination with acetaminophen and NSAIDs (multi-modal analgesia) compared with epidural alone (single-modal) lead to better pain scores and less side-effects (i.e. nausea or vomiting) over 24 hours following surgery?
Source: Thabane et al. (2009)

 

(3)最後に

 
4回にわたってよい研究課題を設定する方法について解説してきました。研究課題の設定は、研究の肝であり、研究活動の重要な根幹です。ユニークで新奇性がある研究を行うことは、たんに研究のクオリティをあげるだけでなく、その研究がジャーナルに選ばれるかリジェクトされるかを決める重要な要素になっています。これまでに出てきた問いや方法を使って、時間をかけてじっくり研究課題を決定しましょう。
 
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