<ドクターエディ・ラボ> 研究課題を決める(3)研究課題をどこで釣り上げる?

■2012年11月05日

アカデミック・コミュニケーションの教授、Dr. Eddyが医学論文のジャーナル投稿に関するイロハをやさしく解説するドクターエディ・ラボ。シリーズ1では研究の一番根っこである、研究課題の決め方を解説しています。
 
シリーズ1では第1回、第2回と自分の設定した研究課題に意義や新奇性があるかどうかや、ジャーナルに評価される課題になっているかどうかを確かめる方法を解説してきました。そういうお話をすると、研究課題をこれから決める段階の方から「いや、そもそも研究課題ってどうやって見つけるの?」という質問を受けることがあります。というわけで、今回は研究課題を釣りにいく3つの場所をあげてみましょう。
 

(1)臨床の場から釣る

 
医学研究者にとって、やはり最も重要な研究課題の釣り場は臨床や実践の場面でしょう。ある研究テーマへの興味から課題を決める場合もありますが、常日頃行っている医療の臨床・実践の場でアイディアを浮かべることも重要です。もし臨床場面で研究課題のアイディアを釣り上げたら、その課題が的外れなものにならないように先行研究を調べてみましょう。最近は世界的に膨大な数の論文が発表されていて、医学研究もその例にもれませんので、あなたのアイディアはすでに研究されているかもしれません。
 

(2)先行研究から釣る

 
先行研究を読んで、まだ解明されていないテーマを探すことが研究課題の発見につながることもありますので、常にアンテナを張って、興味のある分野の最新の研究動向や出版された論文を常にチェックしましょう。先行研究を読むときには、特に議論のセクションをじっくり読むこと。未解決の課題や必要な追加研究、今後行うとよい研究について言及されていることが多いアイディアの宝庫です。また、すでに発表された研究結果の解釈がほかの研究者の間で異論を呼ぶなど、議論の的になっている場合には、その研究を反復してみることにも価値があります。
 

(3)学会や研究会で釣る

 
学会や研究会に出席するのも方法のひとつです。医学の分野によっては、ジャーナルに掲載された論文を待つよりも、最新の研究の情報は学会でまず発表されることがよくあります。学会や研究会では、その分野で活躍する研究者から出版前の研究の最新の成果を聞くことができるので、新しい研究分野で研究を行いたい人にとってはとても効果的です。また、科学研究費制度による研究者募集をみて、科研費採択の可能性の高い研究アイディアを知ることもできます。
 
3つの例を挙げましたが、研究課題のアイディアを得る方法はほかにもたくさんあります。共通するのは、常にアンテナを張って、新しい情報や臨床の場で起こる事象からアイディアを釣り上げる努力をすることです。あなたの周りは、研究課題のアイディアの宝庫かもしれません。
 
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